執筆者
神戸元町みつみや大腸内視鏡内科・肛門外科
院長光宮 義博 (Yoshihiro Mitsumiya)
経歴
- 兵庫県神戸市出身
- 大阪医科大学卒業
- 京都大学医学部付属病院で、1年間研修
- 高松赤十字病院で6年間、消化器外科勤務
- 大澤病院で6年間、大腸肛門科勤務
- 平成26年5月にみつみや大腸肛門クリニックを開院
- 令和8年5月に神戸市中央区八幡通から神戸市中央区北長狭通へ移転
- 令和8年5月に神戸元町みつみや大腸内視鏡内科・肛門外科へ名称変更
資格
- 日本大腸肛門病学会
- 日本外科学会
大腸カメラで「ポリープがあります」と言われると、不安になる方は多いと思います。
「がんではないのかな」
「その場で取れるのかな」
「痛みはあるのかな」
「切除した後は普通に生活できるのかな」
このような不安を少しでも減らせるよう、このページでは、大腸カメラ中に大腸ポリープが見つかった場合の対応、日帰り切除の方法、切除後の注意点についてご説明します。
大腸カメラは、大腸がんを見つけるためだけの検査ではありません。
大腸ポリープの中には、将来大腸がんにつながる可能性があるものがあります。
そのため、大腸ポリープの段階で見つけ、必要に応じて切除することで、将来の大腸がん予防につながることがあります。
一方で、すべてのポリープをその場で切除するわけではありません。
ポリープの大きさ、形、場所、数、出血のしやすさ、患者さんの体調、内服薬の内容などを確認したうえで、日帰りで安全に切除できるかどうかを判断します。
当院では、
「その場で切除できるか」だけでなく、
「安全に切除できるか」
を大切にしています。
日帰りで切除できると判断した場合には、大腸カメラ中にポリープ切除を行います。
一方で、大きなポリープや、大腸がんが疑われる病変、出血リスクが高い場合などは、無理に当院で切除せず、連携医療機関へご紹介します。
当院では、ポリープの大きさ、形、場所、患者さんの体調や内服薬の内容などを確認したうえで、ポリープの状態に応じた方法で切除を行っています。
主な方法には、以下のようなものがあります。
小さなポリープを、専用の鉗子でつまんで切除する方法です。
高周波電流を使用せずに行う方法で、比較的小さなポリープに対して選択することがあります。
スネアという輪状の器具をポリープにかけ、高周波電流を使用せずに切除する方法です。
小さなポリープに対して行うことが多く、ポリープの大きさや形を確認したうえで適応を判断します。
ポリープの形によっては、スネアという輪状の器具をポリープにかけて切除する方法を行います。
特に、茎のあるタイプのポリープなどでは、ポリープの根元に器具をかけて切除します。
ポリープの大きさや茎の太さによっては、切除後の出血に注意が必要なことがあります。
そのため、必要に応じてクリップなどを用いて出血予防を行います。
平坦なポリープや、盛り上がりの少ないポリープでは、ポリープの下に液体を注入して病変を少し浮かせてから切除する方法を行うことがあります。
これをEMR、内視鏡的粘膜切除術といいます。
病変を浮かせることで、周囲の組織との距離をつくり、より安全に切除しやすくします。
切除後は、必要に応じてクリップを用いて、出血や穿孔などの合併症予防に努めます。
切除した大腸ポリープは、顕微鏡で詳しく調べる病理組織検査を行います。
病理組織検査では、ポリープの種類、がんの成分が含まれていないか、将来がんにつながるタイプかどうかなどを確認します。
検査当日に分かることについては、ご帰宅前に院長からご説明します。
病理組織検査の結果は、原則として約1か月後の再診時にご説明します。
ただし、結果が早く分かり、早めにお伝えする必要がある場合には、当院からご連絡いたします。
大腸ポリープを切除した後は、出血などの合併症を防ぐために、一定期間、生活上の注意が必要です。
切除したポリープの大きさや数、処置内容によって異なりますが、5〜10日程度は、飲酒、激しい運動、長時間の入浴、旅行や出張などの遠方への移動を控えていただくことがあります。
食事についても、処置内容に応じて、消化のよいものを中心にしていただくなどの注意が必要です。
検査後には、当日の処置内容に応じて、食事・入浴・運動・飲酒・移動などの注意点を個別にご説明します。
ご帰宅後に不安な症状がある場合は、我慢したり自己判断したりせず、当院までご連絡ください。
当院では、日帰りで安全に切除できると判断した大腸ポリープに対して、内視鏡治療を行っています。
一方で、以下のような場合には、無理に当院で切除せず、連携医療機関へご紹介することがあります。
紹介先としては、病変の状態や患者さんのご希望に応じて、佐野病院、神戸市立医療センター中央市民病院などへご紹介することがあります。
大切なのは、ポリープをその場で切除することだけではありません。
患者さんにとって安全で適切な治療につなげることを大切にしています。
必ず切除するわけではありません。
ポリープの大きさ、形、場所、数、患者さんの体調や内服薬の内容などを確認したうえで、当院で日帰り切除が可能と判断した場合に切除を行うことがあります。
大腸の粘膜自体には、皮膚のように敏感な痛みの感覚はありません。
ただし、検査中にはお腹の張りや違和感を感じることがあります。
当院では、検査中の苦痛や不安に配慮しながら処置を行います。
検査後は回復室や個室でお休みいただき、体調を確認してからご帰宅いただきます。
ただし、ポリープを切除した場合は、出血予防のため、食事、運動、飲酒、入浴、遠方への移動などに制限が必要になることがあります。
はい。
切除したポリープは、顕微鏡で詳しく調べる病理組織検査を行います。
ポリープの種類や、がんの成分が含まれていないか、将来がんにつながるタイプかどうかなどを確認します。
内服薬の内容によって対応が変わります。
血液をサラサラにするお薬を内服中の方は、必ず予約時または診察時にお知らせください。
必要に応じて、かかりつけ医や専門医に確認をお願いする場合があります。
ポリープの大きさや形、場所によって判断します。
日帰りでの切除が適切でないと判断した場合には、連携医療機関へご紹介します。
大腸ポリープは、自覚症状がないまま見つかることがあります。
便潜血陽性を指摘された方、血便があった方、40歳を過ぎて一度も大腸カメラを受けたことがない方、ご家族に大腸がんや大腸ポリープを指摘された方がいる方は、一度ご相談ください。
大腸カメラを受けるかどうか、ポリープが見つかった場合にどのように対応するかも含めて、状態に合わせてご説明します。