大腸カメラ前の準備

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大腸カメラ前の準備が不安な方へ

大腸カメラを受ける前には、検査そのものだけでなく、検査前の準備に不安を感じる方も多いと思います。

「検査前は何を食べたらいいのかな」
「腸管洗浄液は飲めるかな」
「腸の中を見やすい状態にできるかな」
「どれくらい水分をとったらいいのかな」

このような不安を少しでも減らせるよう、このページでは、大腸カメラ前の食事、下剤、腸管洗浄液、水分摂取、便の状態、検査後の水分補給についてご説明します。

大腸カメラは、内視鏡医の技術だけでなく、腸の中を見やすい状態に整えるための検査前の準備もとても大切です。

腸の中が見やすい状態になっているほど、小さなポリープや病変を確認しやすくなります。

当院の考え方

当院の考え方

大腸カメラは、大腸の中を観察し、大腸ポリープや大腸がん、炎症などがないかを確認する検査です。

そのためには、腸の中をできるだけ見やすい状態にしておくことが大切です。

片付いた部屋で小さな探しものをする方が見つけやすいのと同じように、腸の中が見やすい状態になっているほど、検査中の観察もしやすくなります。

検査前の食事制限や下剤、腸管洗浄液は、患者さんを困らせるためのものではありません。

大腸カメラの質を高め、できるだけ丁寧に観察するための大切な準備です。

当院では、患者さんのお通じの状態、便秘の有無、これまでの大腸カメラの経験、体調、持病、内服薬などを確認しながら、前処置の方法をご案内しています。

前処置の質を高めるために大切なこと

大腸カメラ前の準備で大切なのは、腸管洗浄液を飲むことだけではありません。

数日前から腸に残りやすい食品を控えること。
前日は低残渣食を意識すること。
前日の下剤を指示通りに飲むこと。
当日は腸管洗浄液を指定されたペースで飲むこと。
腸管洗浄液だけでなく、水やお茶などの水分も指示通りに飲むこと。
便の状態を確認しながら進めること。

これらはすべて、大腸の中を見やすい状態に整え、できるだけ丁寧に観察するための準備です。

検査の2〜3日前から、食事と水分に少し注意しましょう

大腸カメラ前は、検査前日だけでなく、検査の2〜3日前から食事に少し気をつけていただくことで、前処置が進みやすくなることがあります。

毎日排便がある方でも、食物繊維が多い食品や、種・皮・海藻・きのこ類などは腸に残りやすいことがあります。

特に、便秘気味の方、前回の大腸カメラで腸の中に便が残りやすかった方、普段から野菜やきのこ、海藻類を多く食べている方は、早めに食事内容を調整していただくと、腸の中を見やすい状態に整えやすくなります。

また、検査前は食事内容だけでなく、水分のとり方も大切です。
検査当日は腸管洗浄液を飲み、排便が続くため、体の水分が不足しやすくなることがあります。
検査の数日前から、水やお茶などでこまめに水分をとることを意識しておくと、脱水予防にもつながります。
ただし、心臓病や腎臓病などで水分制限がある方は、事前に医師へご相談ください。

大腸カメラ前には、「体によい食事」よりも、「腸に残りにくい食事」を意識していただくことが大切です。

検査前に控えたい食品

検査前は、腸に残りやすい食品を控えることが大切です。
特に、次のような食品は検査前には控えていただくことがあります。

  • 海藻類
  • きのこ類
  • こんにゃく
  • ごま
  • 豆類
  • とうもろこし
  • 野菜の皮や繊維が多い部分
  • 種の多い果物
  • キウイ、いちご、スイカなど小さな種が残りやすい果物
  • 脂っこい食事
  • 雑穀米、玄米、全粒粉パン
  • ナッツ類

これらは普段の食事としては健康的なものも多いですが、大腸カメラ前には腸の中に残りやすいことがあります。
検査前だけは、腸に残りにくい食事を優先しましょう。

検査前に食べやすい食品

検査前には、消化がよく、腸に残りにくい食品を中心に選びます。
たとえば、次のような食品が候補になります。

  • 白ごはん
  • おかゆ
  • うどん
  • そうめん
  • 食パン
  • 豆腐
  • 卵
  • 白身魚
  • 鶏ささみ
  • 具の少ないスープ
  • 検査食

ただし、実際にどの食品をどの時期まで食べてよいかは、検査時間、便通の状態、当院からお渡しする説明内容によって異なります。

不安な場合は、自己判断で中止せず、事前にスタッフへご確認ください。

検査前日は、低残渣食を意識します

検査前日は、腸に残りにくい食事を意識していただきます。

当院では、必要に応じて検査食をご案内することがあります。

検査食は、大腸カメラ前日の食事として使いやすいように、腸に残りにくい内容で作られています。

普段の食事で準備する場合も、白ごはん、おかゆ、うどん、豆腐、白身魚、卵など、消化のよいものを中心にしてください。

前日の夕食は、指定された時間までに済ませてください。

夕食後も、水やお茶などの透明な飲み物は飲んでいただけます。

就寝前には、当院から指示された下剤を服用していただきます。

検査当日は、腸管洗浄液と水分で腸を整えます

検査当日は、予約時間に合わせて腸管洗浄液を飲んでいただきます。

腸管洗浄液は、大腸の中を洗い流し、検査しやすい状態に整えるためのお薬です。

当院では、患者さんの状態に応じて、マグコロール散、モビプレップ、サルプレップなどをご案内しています。

腸管洗浄液は、ただ飲めばよいというものではありません。

決められた時間から、決められたペースで飲むこと。
腸管洗浄液だけでなく、水やお茶などの水分も指示通りに飲むこと。
便の状態を確認しながら進めること。
気分不良や強い腹痛などがあれば、無理をせず連絡すること。

これらが大切です。

便が透明に近づいてきたら、検査しやすい状態に近づいているサインです。

ただし、便が透明になった場合でも、腸管洗浄液や水分を途中で自己判断して中止せず、当院からの説明に沿って進めてください。

腸管洗浄液だけでなく、水分摂取も大切です

大腸カメラ前の準備では、腸管洗浄液を飲むことに意識が向きやすいですが、腸管洗浄液と一緒に飲む水やお茶の量もとても大切です。
当院では、使用する腸管洗浄液に応じて、水分摂取の目安もご案内しています。
マグコロール散を使用する場合は、腸管洗浄液約1.8Lに加えて、水やお茶などを約1L飲んでいただきます。
モビプレップを使用する場合は、腸管洗浄液約2.0Lに加えて、水やお茶などを約1L飲んでいただきます。
サルプレップを使用する場合は、サルプレップ約1Lに加えて、水やお茶などを約2L飲んでいただきます。
薬液だけで腸を洗うのではなく、薬液と水分を合わせて約3Lを飲むことで、腸の中を見やすい状態に整えていくイメージです。
水分が少ないと、腸の中を十分に洗い流しにくくなったり、脱水を感じやすくなったりすることがあります。
便が透明に近づいてきた場合でも、水分を途中で自己判断でやめず、当院から指示された量を確認しながら進めてください。
ただし、心臓病や腎臓病などで水分制限がある方は、事前に医師へご相談ください。

マグコロール散を使用する場合

マグコロール散は、水に溶かして服用する腸管洗浄液です。

当院から指示された量の水に溶かし、指定された時間から少しずつ飲んでいただきます。

飲みにくい場合は、無理に一気に飲まず、コップ1杯ずつ、できるだけ一定のペースで進めてください。

全量を服用しても排便がない場合、腹痛、吐き気、嘔吐、血便、強い気分不良などがある場合は、自己判断で続けず当院へご連絡ください。

当院から説明された飲み方と異なる場合は、必ず当院の説明を優先してください。

モビプレップを使用する場合

モビプレップは、水に溶かして服用する腸管洗浄液です。

当院から指示された方法で作り、指定された時間から服用を開始します。

モビプレップは、腸の中を洗い流す力が高く、当院でも使用することがある腸管洗浄液です。

一方で、薬液だけでなく、水やお茶などの水分を組み合わせながら進めることが大切です。

腸管洗浄液と水分を、決められたペースで飲むことで、腸の中を見やすい状態に整えていきます。

飲んでいる途中で気分が悪くなった、吐き気がする、吐いた、お腹が強く痛い、めまいがする、寒気がする、息苦しい、じんましんが出たなどの症状がある場合は、無理をせず服用を中止し、当院へご連絡ください。

サルプレップを使用する場合

サルプレップは、あらかじめ液体になっている腸管洗浄液です。

水に溶かす必要がないため準備しやすい一方で、薬液の濃さを感じる方もおられます。

サルプレップでは、薬液を飲んだ後に、水またはお茶を組み合わせて飲むことが大切です。

服用したサルプレップに対して、必要な量の水またはお茶を飲むことで、腸の中を洗い流していきます。

便が透明に近づいてきた場合でも、水やお茶の服用を途中で自己判断でやめず、当院から指示された量を確認しながら進めてください。

水分を途中でやめてしまうと、前処置の進み具合や体調に影響することがあります。

飲んでいる途中で気分が悪くなった、吐き気がする、吐いた、お腹が痛い、息苦しい、顔色が悪いなどの症状がある場合は、無理をせず当院へご連絡ください。

腸管洗浄液がつらい理由は「量」と「味」です

大腸カメラは、検査そのものよりも、準備のための腸管洗浄液がつらいと感じる方もおられます。

つらく感じやすい理由は、主に「飲む量」と「味」です。

人によっては、一度にたくさん飲もうとすると、吐き気や気分不良につながることがあります。

また、薬剤によって味や飲みやすさに違いがあります。

味の感じ方には個人差がありますが、マグコロール散はスポーツドリンクに近い風味、モビプレップは梅塩系の風味、サルプレップは苦みを感じる甘いレモン水のような風味と感じる方もおられます。

当院では、便通の状態、体調、持病、内服薬、これまでの大腸カメラの経験などを確認しながら、できるだけ無理なく準備できる方法をご案内しています。

「前回の下剤がつらかった」
「量を飲めるか心配」
「味が苦手で飲みきれるか不安」
「便秘気味なので、腸の中を見やすい状態にできるか心配」

そのような方は、診察時や検査前説明の際にご相談ください。

飲みにくいときの工夫

腸管洗浄液は、多くの方が「飲むのが大変」と感じる準備です。

飲みにくい場合は、次のような工夫で進めやすくなることがあります。

  • 一気に飲まず、コップ1杯ずつゆっくり飲む
  • 冷やしすぎない程度に冷やす
  • ストローを使って飲む
  • 飲む時間を決めて、一定のペースで進める
  • 飲んでいる間に部屋の中を軽く歩く
  • お腹をやさしく動かす
  • 飲みにくいときは無理をせず、早めに相談する

ストローを使うと、腸管洗浄液が舌に触れる範囲が少なくなり、味を感じにくくなることがあります。
味が苦手な方は、ストローを使うことで少し飲みやすくなる場合があります。

腸管洗浄液は、急いで飲めばよいものではありません。

吐き気や気分不良がある場合に無理をすると、かえって前処置が進みにくくなることがあります。

不安な場合は、自己判断で中止せず、当院へご相談ください。

便の状態を確認しながら進めます

腸管洗浄液を飲むと、何度か排便があります。

最初は便の色が濃く、だんだん水のような便に近づいていきます。

検査しやすい状態かどうかは、便の色や濁り具合を確認しながら判断します。

ご来院後には、受付スタッフが前日のお食事、下剤や腸管洗浄液の服用状況、便の状態などを確認します。

前処置の進み具合や、腸の中が検査しやすい状態になっているかを確認したうえで、お着替えや検査の準備へ進んでいただきます。

便の状態が不安な場合も、自己判断で検査を中止せず、まずは当院へご相談ください。

自宅前処置と院内前処置

多くの方は、ご自宅で腸管洗浄液を飲んでからご来院いただきます。

一方で、下剤やトイレのことが不安な方、前処置をひとりで行うことが心配な方には、院内で前処置を行う方法をご案内できる場合があります。

当院では、個室近くに3つのトイレを設け、院内前処置中もできるだけ落ち着いて過ごしていただけるよう配慮しています。

自宅前処置がよいか、院内前処置がよいかは、便通の状態、年齢、持病、内服薬、不安の程度などを確認しながらご相談します。

院内前処置をご希望の方は、予約時または診察時にご相談ください。

検査後も水分摂取を大切にしましょう

大腸カメラの前には、食事制限、下剤、腸管洗浄液、排便が続く時間があります。

そのため、検査後は体が少し疲れていたり、水分が不足しやすくなっていたりすることがあります。

検査後に飲水が可能な状態であれば、少しずつ水分をとっていただくことが大切です。

当院では、検査後にほっと一息ついていただけるよう、冷たいミルクティー、レモンティー、ストレートティーなどのお飲みものをご用意しています。

ポリープ切除を行った場合は、食事や飲酒、運動、入浴、遠方への移動などに制限が必要になることがあります。

検査後の水分や食事の再開については、検査内容や処置内容に応じて個別にご説明します。

よくある質問

検査の何日前から食事に気をつけた方がよいですか?

便通の状態にもよりますが、検査の2〜3日前から、繊維の多い食品や腸に残りやすい食品を少し控えていただくと、前処置が進みやすくなることがあります。
特に便秘気味の方や、前回の検査で便が残りやすかった方は、早めに食事内容を調整していただくことをおすすめします。
詳しい内容は、診察時にご説明します。

前日は何を食べればよいですか?

前日は、白ごはん、おかゆ、うどん、豆腐、卵、白身魚など、消化がよく腸に残りにくい食事を中心にしてください。
海藻、きのこ、こんにゃく、ごま、豆類、種の多い果物、野菜の皮、脂っこい食事などは控えてください。
検査食をご利用いただく場合もあります。

腸管洗浄液だけ飲めばよいですか?

いいえ。腸管洗浄液だけでなく、水やお茶など、指示された水分を一緒に飲むことも大切です。
薬剤によって飲み方は異なりますが、水分が不足すると、腸の中を十分に洗い流しにくくなったり、脱水を感じやすくなったりすることがあります。
当院からお渡しする説明に沿って、腸管洗浄液と水分を組み合わせて進めてください。

便が透明になったら、腸管洗浄液や水分は途中でやめてもよいですか?

薬剤によって対応が異なります。
便が透明に近づいてきても、腸の奥を見やすい状態にするために、指示された量まで飲んでいただく場合があります。
薬液だけでなく、服用したサルプレップに対して必要な水またはお茶を飲むことが大切です。
必ず当院からの説明に沿って進めてください。

腸管洗浄液を飲んでいる途中で気分が悪くなった場合はどうすればよいですか?

吐き気、嘔吐、強い腹痛、めまい、寒気、息苦しさ、じんましん、血便、強い気分不良などがある場合は、無理に飲み続けず、当院へご連絡ください。
少し休むことで再開できる場合もありますが、自己判断で無理をしないことが大切です。

食べてはいけないものを食べてしまいました。検査は受けられますか?

食べたものの内容や量、便通の状態によって異なります。
少量であれば、下剤や腸管洗浄液で排出され、予定通り検査できる場合もあります。
一方で、海藻、きのこ、種の多い果物、繊維の多い食品などは腸に残りやすいことがあります。
自己判断で検査を中止せず、心配な場合は当院へご相談ください。

検査後は水分をとった方がよいですか?

はい。検査後に飲水が可能な状態であれば、少しずつ水分をとっていただくことをおすすめしています。
大腸カメラ前は、食事制限、下剤、腸管洗浄液、排便が続くため、体が疲れたり水分が不足しやすくなったりすることがあります。
ポリープ切除を行った場合など、食事や飲みものについて注意が必要な場合は、検査後に個別にご説明します。

大腸カメラ前の準備が不安な方へ

大腸カメラ前の準備が不安な方へ

大腸カメラ前の準備は、検査の質を高めるためにとても大切です。

食事、下剤、腸管洗浄液、水分摂取、便の状態の確認まで、ひとつひとつに意味があります。

当院では、患者さんができるだけ安心して準備を進められるよう、診察時や検査前説明で、食事内容、下剤の飲み方、腸管洗浄液の進め方、検査当日の流れについてご説明しています。

「下剤が飲めるか心配」
「トイレが不安」
「前回の大腸カメラで準備がつらかった」
「便秘気味で腸の中を見やすい状態にできるか心配」

そのような方も、まずはご相談ください。

状態に合わせて、できるだけ無理なく準備できる方法をご案内します。

検査前の食事、下剤、腸管洗浄液、院内前処置などについて不安がある方はご相談ください。
大腸カメラが必要かどうかも含めて、状態を確認しながらご説明します。

お電話で相談する

078-231-3238

院長 光宮 義博 (Yoshihiro Mitsumiya)

執筆者

神戸元町みつみや大腸内視鏡内科・肛門外科

院長光宮 義博 (Yoshihiro Mitsumiya)

経歴

  • 兵庫県神戸市出身
  • 大阪医科大学卒業
  • 京都大学医学部付属病院で、1年間研修
  • 高松赤十字病院で6年間、消化器外科勤務
  • 大澤病院で6年間、大腸肛門科勤務
  • 平成26年5月にみつみや大腸肛門クリニックを開院
  • 令和8年5月に神戸市中央区八幡通から神戸市中央区北長狭通へ移転
  • 令和8年5月に神戸元町みつみや大腸内視鏡内科・肛門外科へ名称変更

資格

  • 日本大腸肛門病学会
  • 日本外科学会

078-231-3238

アクセス